【チーズケーキ】ベイクドとレアの違いとは?色や味、材料の違いについて詳しく解説

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お店でよく見かけるベイクドチーズケーキとレアチーズケーキ。この2つはいったいどう違うのでしょうか? 数多くのベイクドチーズケーキとレアチーズケーキを食べた経験から紹介できればと思います。

まずレアとベイクドの違いを簡単に説明すると以下の通りとなります。

ベイクドチーズケーキ
  • 焼いて生地を固める
  • 卵を使うので黄色っぽい色になる(例外も)
  • スフレチーズケーキやバスクチーズケーキ、ニューヨークチーズケーキなども焼いたチーズケーキなので、ベイクドチーズケーキの一種である
岡山「ケーキハウス・フクヤ(CAKEHOUSE FUKUYA)」のベイクドチーズ (2)
レアチーズケーキ
  • 冷やして生地を固める
  • 卵を使わないので白い
  • 海外では 「No-Bake Cheesecake」と呼ばれる
南浦和・ダンテ(Dante)のナチュラ(レアチーズケーキ) (3)

それではさらに具体的にレアとベイクドの違いを解説していきます。

目次

色の違い

まずは色の違いから。

ベイクドは黄色っぽい色になる

ベイクドチーズケーキは卵を使うので少し黄色っぽい色になります。またオーブンに入れて焼くので焦げた色になる場合もあります(焼き方によっては焦げた色がつかない場合も)。

時々、卵の白身だけを使って作るチーズケーキがありますが、その場合は白いベイクドチーズケーキになります。例外もあります。

たいていは黄色、クリーム色になったり、焼き色がついているので、簡単に見分けられると思います。

レアは真っ白になるのが特徴

一方で、レアチーズケーキは、卵のような色が濃い材料を使わないので、白くなります。一般的なレアチーズケーキは真っ白です。

材料・作り方の違い

ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキの材料は以下の通り。

ベイクドチーズケーキの材料

クリームチーズ、生クリーム、砂糖、卵、薄力粉、レモン汁

※サワークリームやバニラオイルを足したりすることも

レアチーズケーキの材料

クリームチーズ、生クリーム、砂糖、レモン汁、ゼラチン

※ヨーグルトやサワークリームを足す場合も

ベイクドは卵、薄力粉を混ぜて焼く(熱する)

ベイクドチーズケーキは、クリームチーズと生クリームを混ぜたものに、卵と薄力粉を加えて焼きます。

ご存知の通り、卵は熱すると固まります。また薄力粉は熱すると粘り気がでて生地同士をつなげる働きをします。この卵と薄力粉の熱を加えたときの働きによって、チーズケーキの生地を固め、ケーキ状にするのです。

薄力粉の代わりにコーンスターチを使用することも。

スフレチーズケーキやニューヨークチーズケーキ、バスクチーズケーキも同様に、焼いて固める作り方をします。その意味では、これらはすべてベイクドチーズケーキの一種であるともいえます。

レアはゼラチンを混ぜて冷やす

レアチーズケーキはゼラチンを使って固めます。

ゼラチンはその名前からもわかるように、ゼリーを作るときに使う材料です。ゼラチンは牛や豚の骨や皮に含まれているコラーゲン(タンパク質の一種)からできており、20度以下になると固まる性質があります。

このゼラチンをチーズケーキの生地と混ぜて冷やすことで、ケーキ状態にします。

オーブンがなくても冷蔵庫があれば作れますし、ケーキ型がなくてもコップやボール型お皿、牛乳パックでも何でも、ケーキ型の代わりになります。

ちなみにゼラチンではなく、片栗粉を使う場合もあります。

味、食感、風味の違い

ベイクドはまろやかでふわっとした口当たりに

ベイクドチーズケーキは、卵を使うのでまろやかな味、風味に。また薄力粉を使用するので、ふわっとした優しい口当たりになります。

またクリームチーズの量が多い場合や薄力粉の配合によっては、ねっとりした固めの食感になることもあります。ただしお店によって材料や作り方が大きく異なるので、一概に断言できません。

レアはしっとりしていて酸味が際立つ

レアチーズケーキは卵を使わないので、酸味をしっかり感じられる味になります。さっぱりしていて爽やかな印象にもなります。

またベイクドチーズケーキのように薄力粉を使用しないので、かなりしっとりした舌触りになり口溶けを楽しめるのが特徴でもあります。

名前の違い

「Baked cheesecake」のベイクドとは「焼いた」「焼かれた」という意味。そのためベイクドチーズケーキは焼いたチーズケーキという意味になります。

一方、「Rare cheesecake」は、なぜレアチーズケーキと呼ばれるようになったのかわかりません。というのも「レア(Rare)」には「焼いていない」や「生」などの意味はないからです。

恐らく肉の焼き加減の「レア」からとって「レアチーズケーキ」と命名したに違いありませんが、正しい由来はわかりません。

ちなみに海外では「No-Bake Cheesecake」と呼ばれており、「レアチーズケーキ」と言ってもまったく通じません。

レアとベイクドの見分け方

色をみる

上記の画像のチーズケーキは、断面と表面の色がまったく違います。これは焼いている証拠なので、ベイクドチーズケーキであると判断可能です。

その他、上記のチーズケーキのように、黄色っぽい色のチーズケーキは卵を使っている証拠です。レアチーズケーキに卵を使うレシピはありません。つまり、ベイクドだと判断できるのです。

質感を、食べたときの舌触りをみる

「もふっ」とした質感だったり、「ぼそっ」とした質感だったり、パンやスコーンに近い質感があるものはベイクドチーズケーキだと判断できます。

このようなパンっぽい質感になるのは、薄力粉を混ぜて熱するベイクドチーズケーキだけ。

バスクチーズケーキのようにクリームのような質感のベイクドチーズケーキも例外的にありますが、とりあえず見分けるポイントの1つ。

最後は店員さんに聞いてみる

色を見ても質感を見てもわからない場合は素直に店員さんに聞くのが一番です。

レアのようなベイクドチーズケーキを作る凄腕のシェフがいて、見た目や食感だけではレアなのか、ベイクドなのか、チーズケーキを毎日食べている僕でもわからないことがあります。

その場合は、聞いてしまうのが一番です。時々、まったく知識がない店員さんもいますが、普通は親切丁寧に教えてくれるはずです。

以上、レアチーズケーキとベイクドチーズケーキの違いと見分け方を紹介してきました。その他の、以下の記事ではチーズケーキの種類がどれくらいあるのかについて解説しているので、興味がある方はぜひ。

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