新宿伊勢丹や品川や渋谷、梅田などの都心部に出店するフェム ラ・テール 美瑛。同店が看板商品として販売しているのが、バターチーズサンドという商品です。
生菓子タイプと焼き菓子タイプがある
バターチーズサンドは2種類あります。1つは要冷蔵の生菓子タイプ、もう1つは常温保存できるタイプです。
シルバーのパッケージが常温タイプで、グリーンのパッケージは生菓子タイプです。
中身も違っています。サブレが3枚重なっているのが常温保存できるタイプです。クリームの量が多い、いかにもバターサンドのほうが、生菓子タイプです。
またそれぞれ味が数種類あります。ダブルクリーム、カマンベール、チョコレート、ローストナッツ、フランボワーズなどがあります。
バターチーズクリームのしっとり感を楽しめる生菓子タイプ
今回は要冷蔵のタイプからバターチーズサンドのプレーンを1つと、常温保存できるタイプからカマンベールとダブルクリームの2つをいただきました。
生菓子タイプはクリームが多く、またしっとりなめらかな舌ざわりです。バターチーズクリームは、バタ臭さや重たさは感じません。程よいコクと風味でどんどん食べてしまいます。
サブレの香ばしさとサクサク感を楽しめる常温タイプ
常温保存できるタイプはサブレ3層枚です。クリームは、よりバター感のある硬めの質感です。
こちらはクリームよりはサブレが主体となります。3枚あるのでサクサク感とバターの香ばしさを存分に楽しめます。パッケージも形もおしゃれな感じであり、また常温で保存できるなど、手土産にはもってこいの商品です。
ちなみに今回紹介したチーズバターサンドはネットでお取り寄せもできます。個包装の美味しいチーズバターサンドをぜひご自宅でも。
バターブームとチーズケーキブームのなかで増えたチーズバターサンド
チーズバターサンド、あるいはチーズサンドはここ数年(2019年頃から)よく見るようになった食べ物です。2018年頃はこのような食べ物に目立った商品はありませんでした。それが2019年頃、あるいは2020年頃になって急に販売する店が増えました。今回紹介するラテールのバターチーズサンドをはじめ、他の洋菓子屋も販売しています。またコンビニやスーパーでも販売されたことがあります。このブログでも度々紹介しました。
このようにチーズサンド、あるいはチーズバターサンドが急増した背景には、バターサンドブームとチーズケーキブームが重なったことがあると考えられます。
生活史研究家の阿古 真理さんはウェブ記事のなかで、バターを使った食べ物がトレンド化しているとしたうえで、その火付け役や要因についてに述べています(『まだまだ続く「バターブーム」…その裏で日本人に起こった「変化」の正体、2022年1月16日、2022年8月22日確認』)。同記事はバターを使った食べ物のブームの火付け役としてバターサンド専門店、「PRESS BUTTER SAND」の存在を挙げています。またバターがトレンド化した要因の1つとして、恒常的なバターの品不足によるバターの注目度の増加をあげています。このようにバターは近年トレンドになっています。
またチーズケーキも同じ時期にトレンド化していました。2018年後半のバスクチーズケーキを発端にチーズケーキそのものが最近までトレンドとなっていました。バターチーズサンド、あるいはチーズサンドは、このようにバターブームに伴うバターサンドの注目度の上昇と、チーズケーキブームのなかで急に見られるようになった食べ物であると考えられます。
フェムラテール美瑛はラテール洋菓子店の系列
今回紹介したバターチーズサンドはフェム ラ・テール美瑛で購入したものです。フェムラテール美瑛は、ラテールという会社が運営しています。同社は他にもラテール洋菓子店やテラ・セゾンなどのブランドを運営しています。チーズクリームをシフォンケーキのような生地でサンドしたお菓子や、カップタイプのチーズケーキがあります。
フェムラテール美瑛を運営するラ・テールは東京世田谷池尻の洋菓子店から始まりました。現在でもこの洋菓子屋はあります。今回紹介したバターチーズサンドを販売しているフェムラテール美瑛は、前述のラテール洋菓子店が北海道・美瑛町ではじめた洋菓子とパンのブランドです。現在では北海道だけではなく東京や大阪にも店舗があります。というより北海道以外の店舗が多くなっています。
ラテールの系列店は東京各地にあります。ただし色々なブランドがあり、扱っている商品も微妙に違う場合があります。今回紹介したバターチーズサンドは新宿伊勢丹の他、品川店でもみかけました。その他の店舗にあるかどうかはわかりません。またオンラインストアでも購入できます。