バスクチーズケーキブームの火付け役になったお店「GAZTA(ガスタ)」。
白金高輪駅から徒歩3分。スイーツ激戦の地のあるGAZTAは、同じく白金高輪にある有名パティスリー、「メゾンダーニ」の系列店でもある。
オープン当初は毎日のように行列ができ、連日テレビやネットメディアにも紹介されていた。最近は落ち着いているが、今でも東京都代表する人気のお店ではあることは間違いない。
今回はこちらのお店のバスクチーズケーキと、2020年に3月頃から発売されている「ホワイトチョコバスクチーズケーキ」と、人気のバスクチーズケーキについて紹介していく。
【実食レポ】GAZTAのホワイトチョコバスクチーズケーキ

オープンから1年半ちかく、単一のバスクチーズケーキを販売してきたGAZTAだが、2020年3月か4月頃、新たなバスクチーズケーキの販売をはじめた。
それがホワイトチョコバスクチーズケーキだ。
サイズは8cmのみで、値段は850円。
従来品と比べるとだいぶ華やかになった。
表面にのっているゴロゴロしたものは、四角にカットしたクッキーで、また写真だとわかりにくいが、小さくカットされたホワイトチョコもトッピングされている。
パティスリーらしく、店名が記されたカードが添えてあるのも印象的だ。
インパクト重視だった従来のバスクチーズケーキが、パティスリーのお洒落なケーキにバージョンアップしている。
手土産でこれをもらって、喜ばない人はいないだろう。

食べてみるとわかるが、バスクチーズケーキの生地にもホワイトチョコが練り込んである。
半熟ぎみの断面は健在。食欲をそそる。
また以下の写真の断面だと、ホワイトチョコ感があるような、ないような。

相変わらず濃厚なバスクチーズケーキ
さて、食べた感想について。

ねっとりして濃厚な、なんともいえない食感。相変わらずコクがすごい。
咀嚼した瞬間にふんわり充満するチーズやら生クリームやらのリッチなうまみ。
塩と甘さのバランスがよく、パンチがありながら繊細さも感じられる。
ホワイトチョコの余韻に酔いしれる

途中でかんじるホワイトチョコの風味。
マイルドで柔らかいこの風味が、咀嚼している途中や、飲み込む直前に抜けていくのだ。
完全に飲み込んだあとも、口のなかにはホワイトチョコとリッチでミルキーな風味が残る。
この余韻がたまらない。
そしてここにお好みのドリンク(僕ならコーヒー)を流し込む瞬間は格別だ。最高のひとときに思わずくらっときてしまう。
バスクチーズケーキにクッキーの素晴らしい組み合わせ

表面のクッキーのサクサクした食感が非常にいい役割をしている。
これまで色々なお店のバスクチーズケーキを食べてきたが、クッキーのトッピングがあった例は1つもない。
つまり、バスクチーズケーキはアレンジのフェーズに入ったのだ。
2018年の夏頃からはじまったバスクチーズケーキブーム。それからというもの多くのお店がバスクチーズケーキを販売してきた。
多くの人がバスクチーズケーキを食べるチャンスを得たことによって、ブームも一段落したのだろう。
それからブームの火付け役となったGAZTAが新たなバスクチーズケーキとして、クッキーをトッピングしたわけだ。

これまでしっとり、ねっとりしかなかったバスクチーズケーキに、新たな食感が追加された。
もちろんチーズケーキとクッキーの組み合わせ一般的なもので、近所のケーキ屋でベイクドチーズケーキを注文すれば、必ずといっていいほど土台にクッキー生地がある。
特別珍しいものではないし、相性がいいのもわかっている。
しかし、何だが新鮮さもある。

ねっとりした食感のなかにザクザクという食感がくわわり、口のなかに彩りが生まれる。
バスクチーズケーキの口溶けの良さが、クッキーの存在によってさらに強調されるような気がするのだ。
また塩味のクッキーを使っているようで、キリッとくるしょっぱいさがいいアクセントになっている。

さまに逸品。
さすがバスクチーズケーキの火付け役の店であり、かつ都内でも有名なパティスリーの系列店だ。逸品という言葉がしっくりくる、クオリティの高いバスクチーズケーキであった。
▼ホワイトチョコバスクチーズケーキの質感がわかる動画
【実食レポ】GAZTAのバスクチーズケーキ(8cm)

購入したバスクチーズケーキは、ガラスの食器を入れるかのようなガッシリした箱に収納されている。
さすが白金のお店。細部まで妥協がない。

今回は、小さいサイズを2つ注文。
さらにレジ前でおすすめされたメイプルシロップも追加した。

サイズは8cmで高さもけっこうある。
甘党は1人1個食べられるだろうが、そうでない人は2人でシェアするのがちょうどよさそうだ。
口のなかでとろけるバスクチーズケーキ

いざ実食。
もう口にいれた瞬間のとろとろ具合といったら……。
何と表現したらいいのやら。
もうクリーミー。
やわらかくて、クリーミー。
ちょっと口を動かすと、中身の半熟具合のクリーム部分が口のなかでとろける。
その瞬間に広がる、チーズの甘み。もう異世界にぶっ飛びそうなほど、おいしい。

例に漏れず「クリーミー」という感想になってしまうわけだが、もう本当にクリーミーなのだ。クリーミーとしかいいようがないほど、とろっとした口当たり。
ただし、他店では「もはやカスタードクリーム」というくらいクリーム状のバスクチーズケーキがあるが、こちらはもう少し弾力がある。

6th by oriental hotelのバスクチーズケーキ。なかみはもはやカスタードクリームのようにトロトロになっている。

下の画像は、GAZTAと同じくバスクチーズケーキ専門店BELTZのバスクチーズケーキ。こちらはもう少しモッチリしている。

「これぞバスクチーズケーキ!」という王道の味わい

濃厚なチーズの風味とコク。
そして一緒に押し寄せるやさしい、やさしい、やさしい甘み。
そのやさしはまるで、大きな地球をそのまま包み込むよう。
これまで怒り、悲しみ、虚しさ、あらゆるネガティブな感情を吹き飛ばしてくれる。(個人差があります)

さらに表面の焦げの風味も忘れてはいけない。
焦げの風味は「苦い」というほどではなく、甘めのカラメルソースに近い風味。
ちょうどいいアクセントの役割をしており、やさしい甘さをさらに引き立てる。

これぞバスクチーズケーキ!
クリーミーな口当たり。
コクのある濃厚な甘み。
そして焦げの風味。
バスクチーズケーキの魅力を存分に詰め込んだバスクチーズケーキであり、まさにバスクチーズケーキ・オブ・バスクチーズケーキ。
メイプルシロップで極上のバスクチーズケーキに
あまりのおいしさにテンションが上がり、追加で注文したメイプルシロップを忘れていた。
上からたらし、バスクチーズケーキ殿をメイプル漬けに。

食べる。
ドッカンと広がる甘さ。
その甘さは4倍増し。
そりゃそうだ。
甘いものが好きな私としては、このどしどしくる甘さは最高の一言。
この瞬間、槍が降ってきても「我が生涯に一片の悔い無し」だ。
それほど、メイプルとバスクチーズケーキの組み合わせは最高で、言葉で表現するのは難しいほど。

バスクチーズケーキのおいしさを極めしバスクチーズケーキという感じだろうか。さすが人気店。
GAZTAの店舗情報と、バスクチーズケーキの値段や日持ちなど

- 公式サイト
- Googleの情報
- 食べログ
- インスタで「#GAZTA」を検索する
- 営業時間:9時00分~19時00分
- 定休日:月
- アクセス:白金高輪駅4番出口より徒歩2分ほど
- マップ
- 住所:〒108-0072 東京都港区白金1丁目14−10
- 補足:テイクアウトのみ、取り寄せも可能(公式サイトから)
▼以下の動画の02:13~でGAZTAの行き方を解説
値段と日持ち
値段 | 小:760円(8cm) 大:4320円(15cm 6人~8人) ホワイト:850円(8cm) |
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日持ち | 購入から3日間 |
GAZTAのバスクチーズケーキはネットでも購入可能
ちなみにGZATAのチーズケーキは、ネットでも購入できる。ネットで購入できるのは15cmのバスクチーズケーキのみで、売り切れることもあるので購入するのは大変そうではあるが。

GAZTA(ガスタ)とは?


「GAZTA(ガスタ)」は白金高輪にあるバスクチーズケーキ専門店だ。これまで紹介してきたように、バスクチーズケーキだけを販売している。
またGAZTAは、近所にあるメゾンダーニという有名パティスリーの系列店でもある。
「GAZTA(ガスタ)」は2018年の7月にオープンした店で、こちらのバスクチーズケーキは、スペインのセバスチャンにある人気バル「ラ・ヴィーニャ(LA VINA)」のレシピを再現している。
スペインのバスク地方は美食の街とも呼ばれており、レストランやバルがたくさんある。
この街にある「ラ・ヴィーニャ(LA VINA)」という有名バルのチーズケーキはとっても有名なのだが、そのレシピは長らく門外不出とされていた。
しかしGAZTAのシェフがお願いしたところ、日本人で唯一、チーズケーキのレシピを知ることを許されたそうだ。

そんな門外不出だったバスクチーズケーキが日本でも食べられるということで、GAZTAは話題になり、オープン当初は街に行列ができていた。
テレビ番組やネットニュースにも取り上げられ、GAZTAは一躍有名店に。それと同時に、唯一の商品であるバスクチーズケーキが世に知られるようになった。
そしてバスクチーズケーキがブームになった、というわけだ。
この辺のバスクチーズケーキとGAZTAの詳しい話については、以下の記事でかなり詳しく解説しているので、ご覧いただければと思う。
渋谷「セバスチャン」もスペインの人気バルのチーズケーキを参考にしている
ちなみに渋谷にも「セバスチャン」というバスクチーズケーキが食べられるお店がある。
こちらのお店も、スペイン・セバスチャンの人気バルで食べたチーズケーキを参考にして、バスクチーズケーキを作っているそうだ。おそらくガスタと同じ、「ラ・ヴィーニャ(LA VINA)」というバルのチーズケーキ。
筆者はどちらも食べたが、正直、どちらも好きだ。
その他、バスクチーズケーキが食べられるお店
「GAZTA(ガスタ)」以外にも、日本にはおいしいバスクチーズケーキを食べられるお店がたくさんあります。
特に、代官山の「カシヤマ ダイカンヤマ」や、麹町の「イイジカン」のバスクチーズケーキがおすすめです。
また以下のページではバスクチーズケーキを食べられるお店を一覧でまとめています。